天国に行っても[大幅変更中]

『…もしもし…?翔くん…』


…出た。

やっと…出てくれた。


「ううん…私…」


『…奈留?もう大丈夫なの!?』


「うん。大丈夫。ごめんね…」


『なんで謝るのっ。じゃあ、部屋に戻るからね』


「あ、いや、ちょっと待って?」


私は電話を切ろうとするお母さんを引き留めた。


「…あのね…ごめんね…」


『だからなんで謝るの?奈留は何も悪いことしてないじゃない』


「ううん。違うの…本当にごめんなさい…」


『…奈留?どうしたの?』


お母さんは、心配そうな声で言う。