天国に行っても[大幅変更中]

「…電話…するか?」


そうか!!電話…!!


「うん…!」


「…ほんと奈留は電話が多いよな」


翔はクスクス笑いながら言った。


…確かに…ね。


「…私、電話好きだよ。思ってることが素直に話せるんだもん。顔を見ると…つい、言えなくなることもあるから…」


電話だと…相手の顔を見ないですむ。


でも…私はいつからこんなに臆病になったんだろうね…


「ほら、携帯。奈留のはおばさんが持ってるから…」


携帯を貸してくれた。


見慣れた翔の黒い携帯。


なんだかいつもより大きく見えた。


「ありがとう…じゃ、かけさせてもらうね…」