天国に行っても[大幅変更中]

…あれ、そういえば…


「…お母さん…お父さん…まだ…帰ってきてないの…?」


私は翔に遠慮がちに聞いた。


「…あっ…おばさんな…行かなきゃよかったってずっと泣いてたんだよ。たぶん、今も下のベンチで…」


翔は赤くなった目をこすりながら言う。


「…お母さん…そんな…お母さんは悪くないのに…」


…お母さん…そんなに自分を責めないでよ…


「俺、呼んで来るよ」


翔はこう言ってくれた。

けど…


「ううん。私が行く…」


ここは、私が行ったほうがいい気がするの…


「…でも…奈留はまだ安静にしておかないとダメだからな…」


翔は困った顔をした。


…そうだよね…


また途中で何か起きたら困る…


「…でも、どうしても私が…」


私が……