「そういえば沙良もここで活動してるんだって?」

いきなり呼び捨てかよ!

「はい、一応歌手を。なんか今度はあなたと共え…」

「沙良!」

何あれ…まだ言うなって事…?
変な両親だなぁ…。

「どうした?」

「ううん、
今度先生とも共演してみたいかなって少し思っただけ。」

「そっかぁ…あ、あのさ婚約して来週には夫婦なのに先生とか敬語はやめろよ」

「え…じゃあ…」

「和真って呼んで。
会話もタメでよろしく」

「……はいはい。」

どうせ皆にそう呼んでもらいたいからでしょ。きっと…私以外の女の子にもそう呼んでもらってるはず…。

ズキン…

なに沈んでんのよ私!
そんなの私らしくないわ!

「あ…そうそう!
和真君は今日から来週まで家に一緒に住むから」

「え…!?じゃあ結婚してからは?」

「2人のために今建てている家に住むんだよ」

はぁ!?
全然聞いてないし!
意味分かんない全部決めちゃってさ…