母:「マー、あれがクラウンか?」

オレ:「あほか、おかん、あれは日産のサニーや!」

オレ:「何のために毎朝幼稚園行くバス待っとんねん!」

母:「おかあちゃん、車のことはようわからんわ」

オレ:「当たり前や!」


オレは小さいときから、ミニカーマニアで幼稚園バスを待ちながらよくこんな会話をしたものだ。

幼稚園バスといってもうちの幼稚園には専用のバスはなく、路線バスの近鉄バスを幼稚園にいくのに使っていた。

大阪の片田舎の道はとても狭く、バス同士では到底すれ違えないような道に電柱まで道にはみ出してる。その道を巧みに運転するバスの運転手はオレの将来の夢だった。

しかし、その夢もある事件で「やーめた」となってしまう。