「はるくーん!」 待ち合わせに30分も遅刻してしまったわたし。 「まこ、こっちこっち。」 なのに少しも怒らないで笑顔で手招きしてくれる。 「ごめんね。寒かったよね?」 今日はクリスマス。 寒くないはずがない。 「大丈夫だよ。まここそ寒そう…。」 さりげなくわたしの手をとり、自分のポケットに突っ込む。 「あったかい…。ありがと。」 はるくんにぴったり寄り添って、少しでも暖かいようにしてみる。 「まこはかわいいな。」