ちゃんと真っ直ぐ帰れたのだろうか。 そう思い出すと、 もう収まりが付かなくなった。 閉店までの間、グラスを2つも割ってしまうほど 気が気ではなかった。 猛ダッシュで帰る俺を呼び止めて 「飲みに行こうよ。」 と誘ってきた恭子に 「やだ。」 とだけ返して、 例の同僚のニヤけた視線は もちろん華麗にスルーして 俺はタクシーに飛び乗った。