―――――― ―――――――――― 「あーうぜえ。」 従業員トイレの個室で煙草を吹かしながら 首をポキポキと鳴らした。 「何が?」 ドアの外から返って来た返事に 俺は慌てて煙草の火を便器に投げ捨てて パタパタと煙を散らし ドアを開けた。 「なんだ、お前かよ。」 サボってんじゃねぇよ、と鏡越しに釘をさされて お互い様だろ、と その釘を投げ返してやった。