とあるキャバクラの更衣室。 『あ~頭痛が痛い…』 アタシは、近くの黒服に聞こえるよう、 大袈裟に頭を抱えて しゃがみ込んだ。 「それって日本語おかしくないか?」 『え?どこが?』 「"頭痛"と"痛い"って、単語がかぶってない?」 『あ~ほんとだ!』 「だろ?」 『うん!頭いいねっ…って…あ…』 してやったり、とでも言いた気な表情で ふふん、と鼻で笑われてしまったアタシは もっと上手く仮病を演じる方法はないものか、家に帰ったら考えようと密かに思った。