「……あのね、私じゃなくて、みんな椿の事みてんの!!」

「えーー、なんで俺?…なんか、変?」


(はぁ〜〜)

心ん中でため息をついた。

これが、計算してる言動ならば、相当な小悪魔だ。


当たり障りのない会話。

さっきの事が嘘のように、私達は会話を楽しんだ。



遠回りをして、ゆっくり、ゆっくり歩いた。


穏やかな時間が流れて。

永遠に終わらなければいいのに…



そんな自分勝手な事を考えて苦笑した。

バカみたい。

樹が居るのに、何考えてんだろ。

久々に飲み過ぎただけ。


正当化するしか、今を過ごす術がなかった。


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