「さぁ、寝るよー」

真っ白な人が私に話しかける。

「はぁい」

愛想は良くない、けどこの世では『良い子』が得をする。

最低限の返事、最低限の笑顔。

私のなかはいつも省エネモード。

体はくるりと回転し、真っ白な布団に覆われる。

「じゃあ、おやすみなさいねー」

ガラガラという音が遠くなる。

今日も一日が終わる。