「なんだよ、どうし……うおう!?な、なんだよ恭子!なんて顔してんだよ!」
元々ブサイクだったのにさらにブサイクになってしまったあたしの顔を見て、祐がそう言う。
あたしは祐にも佐久間先生を諦めたことをキチンと言わなければとふと思い、口を開いたちょうどその時、先に柚乃ちゃんが声を出した。
「祐っ」
「な、なにがあったんだ、柚乃。俺に詳しく教え」
「恭子って可愛いよね!?」
「……は?」
いきなりそんなことを聞かれたら誰だってそうなるよねぇ……。
と思いながら、まばたきを繰り返し口を少し開いたまま止まった祐を見た。
「めちゃくちゃ可愛いよね!?」
「な、なんだ。なんでいきなりそんなこと」
「つい思わず泣かせくなるほど可愛いよね!?」
「柚乃ってドSだったんだな」
「いや、これは美波先輩が言ってたんであって……。っつか、いいから早く答えろコノヤロウ」
2人の会話を聞きながら、あたしは無意識に窓の外へと視線を移していた。
そしてあたしの目は無意識に……向かい側の校舎にある保健室へと向かう。
佐久間先生は、もうあそこにいるんだろうか。
無意識にそう思ってしまう。
「ああ、恭子が可愛いかどうかだったな。えっとだな……うおっ。なんか照れる」
「クサいセリフを吐ける奴がなにを言う」
「クサいセリフってなんのことだ」
「“誰よりも好きだよ”」
「んなー!!なんっでお前がそれ知って……!!」
「噂って回るのが早いのよねぇ」
ふと、向こう側の校舎二階にある渡り廊下に人影が見えた。
昨日見たばかりの顔だから、よく覚えてる。
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