―――― 大嫌いだった煙草の香りは、今じゃ大好きな香りに変わっていた。 いつの間にそう思うようになっちゃったんだろう。 なんて考えるのは時間の無駄なのかもしれない。 「あたし、先生のこと好きだよ。大好きだよ」 そう思った瞬間から、あたしの感覚がどんどん変わっていったんだ。