さわさわ…

風が揺れているのがわかる。

自転車から落ちないように

しっかり海斗の背中にしがみ付く。


「ん…」


気持ちいい…

風の中に溶け込んでいるみたいに。

木の葉の音が妙に新鮮で。



私は気づくと夢の中だった。