「はぁーいっじゃあ号令!」


1時間目が始まった。


数学だ。


「はい。じゃあ問い1増田さん」

「はい。2xです」

「はい正解。よく出来ました。」


うわっ、






私……


「はいじゃあー問い2立石さん」

「…え……えっと…」


「?どうしたんですか????」


しまった…

全然授業聞いてなかった…



「わ…わかりませ…ん」



どっと笑が起こった。


“だっさー”とか“馬鹿”


とかみんな言ってた。








私はこのとき確信した。







私はこのクラスの嫌われ者だって。







必要とされてないって。