年賀状なんてめんどくさいもの、いったい誰が考えたんだろうか。 たった50円で新年の挨拶を済ませるなんて、馬鹿みたいだ。 正月から働く郵便配達の人も可哀想だと思う。 ま、郵便局は儲かるのかもしれないけどさ。 「はぁ……」 目の前にある積み重なったハガキの山を見つめ、ため息をついた。 今日はクリスマスだというのに、 これから‘明けましておめでとうございます’を何十回と書かなければならないのだ。 しかも、コメントまでつけなければいけない。 考えただけでも気の遠くなる作業だ。