X'masの約束~10年の想い~






「ねぇ、聖羅。
やっぱ行ってきなよ。あたしの彼のバイト先、この近くなんだよね。遊びにも行こうと思ってたんだ!
だから、聖羅、あたしのこと気にしないで、行ってきて。」



実夜があたしの背中を押す。



「あ、ありがとう」





実夜は笑って、あたしに手を振った。



あたしは、走ってあの場所へ行った。