-sad and painful-



次の日。
琉加に貴探しを再開することを伝えた。
最初は少しビックリしてたけど、すぐに笑顔に戻って手伝うと言ってくれた。

そして昼休み
楢崎さんに教えてもらった新情報を詳しく伝えた。


「貴くんが電話してきた…ねえ」
「うん。楢崎さん家に」
「何でだろう?」
「え?助けて欲しいからじゃないの?」


訳がわからず琉加に聞き返す。

イタズラ電話だとしたら
楢崎さんだって私に伝えないはすだし。


「そうじゃないよ。
相変わらず鈍いなあ咲は」
「何か変なとこあった?」


ますますわからなくなって首を傾げる。


「じゃあ聞くけど
貴くんは何で“楢崎さん家”に電話したの?」


琉加に質問されて言葉に詰まる。

そうだ、貴の新情報に興奮してて忘れてた。

どうして貴が楢崎さん家の電話番号を知ってるの?
ただの同級生なんじゃなかったの?


「楢崎さんだっておかしい」
「何で!?」
「普通、別に大した絡みもない人から電話かかってきて不思議に思わないの?」
「どういうこと?」
「いくら同級生でもうろ覚え程度の仲の人から電話が掛かってきたらビックリするでしょ」


そこまで言われてようやく気づいた

言われてみれば琉加の言う通りだ…
私に貴の新情報を教えてくれたときも
当たり前みたいに話してきた。
その時は別に気にもしなかったけど
普通に考えれば電話がかかってきたこと自体に驚くよね。