-sad and painful-


「あと楢崎修吾だよっ」
「楢崎さん?」
「貴くんとそっくりだったんでしょ?」
「うん…ビックリしたくらいだし」


本当にそっくりだったな。
だからこそ落胆も大きかったけれど…

いくら貴のことを毎日考えてたって
人の記憶は褪せていくものだから
楢崎さんを見て世界が一変した気がした

ああ、貴が戻ってきてくれた
私の中で止まってた貴の時間が動き出したって


「しかも知ってるかも知れないんでしょ?」
「何かそんな感じのこと言ってたけど」
「じゃあ明日さっそく突撃訪問しよう!」
「とっ突撃訪問!?」


笑顔で琉香はとんでもないことを言い出す


「え?私、楢崎さん家知らないけど」
「あたしだって知らないよ」
「えぇえっ!?」


じゃあ会えないじゃん。
何所にいるかもわかんないのに


「楢崎修吾は警察官なんでしょ?」
「うん」
「しかもこの地区にいるくらいなんだから」
「あっ!そっか。交番行けばいいんだ」
「そーゆーことー!」


そうだ。別に家がわからなくてもいいんじゃん
何考えてたんだ私は。今更ながらバカだ…(笑)


「じゃあ今週の土曜に一緒に行こ!」
「ありがと琉香ああああ!」
「よしよし、このあたしに任せなさいっ」


本当に私は心強い親友を持てたよ…

こうして私と琉香の二人で
この地区の交番を当たってみることにした