足踏みを踏み出しに変える
途端に内側の扉を
ノックしてくる鼓動

Knock Knock Knock
その主は知っている
故に開けられない扉

Knock! Knock! Knock!
響きは妄想を煽り
芯からソイツに怯える自分が

ワカル

関わり纏って行く全て……
ノックはやがて囁きに変わる

「信用してもいいのか?」
「壊れた希望はゴミだぜ?」

ああ、そうだったよ
忘れちゃならない掟が其れだ

Knock Knock Knock
次第に緩む握力は
扉を支える力を無くす

耳鳴りと共に開かれるDoor
隙間に光る目は知った顔だ

心を許すと待っている裏切り
心の歪を囁かれるひねた妄想

待ち構える見えない穴
其れをソイツは暗示する

「安堵していていいのか?」
「心の穴を塩で掻かれるぜ?」

ああ、そうだったよ
繰り返す痛みはもうゴメンだ

扉はもう隙間ではなく
開き繋がる向こうの部屋

闇の主が住む其所から
入り込む灰色の存在

明を示す様々な単語の
対にあるモノを知る俺は

マタ

楽しみよりも恐れに
感情を支配されるんだ

裏切られるのは嫌だ
去られるのが怖い

扉の向こうから今は
隣に侍るソイツは

俺以上に震えている

チャント カクゴ シトケヨ
ウン......ソウスルヨ