暁に散る24時間の想い

紅さが程良く調和して

空一面に染まる欲求の

熱さと冷たさを重ねた

背徳満ちたオブラート


やがて濃さを得て行き

深い闇へと変色してく

そして安堵を求めつつ

また見上げながら探す

黒さの中にある窓と光

丸い窓から零れる淡い

穏やかな光に見惚れる

朱から黒へ変わった膜

その向側をその窓から

伺い知りたい気持ちを

絶えず耐えながら仰ぐ

暁に散った俺の想い達

朱に溶けて浮かんだ欲

黒はそれを散りばめて

物欲しさを誘いながら

僅かな灯火で照らす時

諦めて落とす視線には

今の俺の行く道が続く


あの窓には届かずとも

零れる光は何れ何処か

行く道先にあるんだと

ただ闇雲に思い込む俺

その時想いは暁の空に

散らしたりするもんか


また朝が来て窓を隠す