気が付けば大きく
胸に空いている穴

そこから吹き込む風は
寒さの前に
震えだけを与える

凍えそうなんだ、けど
温まる術を無くしちまった

この穴も、無くした術も
誰のせいだって
わかってんだ全部

血の流れないデカい穴
閉じなくていい
閉じる事を望んでねえよ

せめて

届けた心の穴の開いたコイン
その穴を埋める欠片を
俺が持つ様に

せめて

俺の胸に開いた穴を塞ぐ
希望だけはどこかに
閉まっていておくれ

時が何かを変えるなら

敢えてその間を生きよう
穴は開けたままで...