君が誰かを想い
俺はそんな君を想う

嫉妬は勿論届かない

君は俺に嫉妬しない
想いの中にいないから

空の色で確認する
君と俺の心の濃淡の層

そのグラデーションは
地に近付く程に薄く

現実の中に居る君と被る

漂うだけの俺はと云うと
地に足の着かない蒼の中

俺から君へ淡く続く蒼の層
二人のグラデーション

せめてあの空の様に
雲も無く美しく見えればいい

そう願いながらも
嫉妬の彩は血の様に紅い





笑夜