「あの―――」
「しっ―――大丈夫、何もしないから―――ちょっとの間、じっとしてて」
「???」
わけがわからない。
でも、さっきからほんの少し動けば触れそうなほどすぐ後ろにいるのに、全く触れないのは別に変なことしようとしてるわけじゃないからなのか―――
あたしにはよくわからなかったけれど、でも危険な感じはしなかった。
その時―――
カチャリと音がして、扉が開いた。
入って来たのは凛斗お兄ちゃんで―――
あたしと一樹さんを見るなり、顔色を変えた。
「一樹さん―――何してるんすか」
その言葉に、一樹さんはにっこりと微笑んだ。
「唯菜ちゃんとコーヒー飲もうと思ってたとこ。だよね?」
「あ―――はい」
振り向いて、一樹さんの顔を見上げる。
「―――唯菜、帰るぞ」
「え?でも―――」
「休憩になったら家まで送ろうと思ってた。明日も学校だろ。ほら、帰る準備しろ」
あきらかに怒ってる口調に、あたしは仕方なく言う通りに帰る準備を始める。
それを見ていた一樹さんは、なぜかにこにこと楽しそうで。
「お疲れ。唯菜ちゃん、明日も来る?」
「はい」
「じゃ、明日は一緒にコーヒー飲もうね」
と言って、一樹さんはにっこり笑ったのだった―――。
「しっ―――大丈夫、何もしないから―――ちょっとの間、じっとしてて」
「???」
わけがわからない。
でも、さっきからほんの少し動けば触れそうなほどすぐ後ろにいるのに、全く触れないのは別に変なことしようとしてるわけじゃないからなのか―――
あたしにはよくわからなかったけれど、でも危険な感じはしなかった。
その時―――
カチャリと音がして、扉が開いた。
入って来たのは凛斗お兄ちゃんで―――
あたしと一樹さんを見るなり、顔色を変えた。
「一樹さん―――何してるんすか」
その言葉に、一樹さんはにっこりと微笑んだ。
「唯菜ちゃんとコーヒー飲もうと思ってたとこ。だよね?」
「あ―――はい」
振り向いて、一樹さんの顔を見上げる。
「―――唯菜、帰るぞ」
「え?でも―――」
「休憩になったら家まで送ろうと思ってた。明日も学校だろ。ほら、帰る準備しろ」
あきらかに怒ってる口調に、あたしは仕方なく言う通りに帰る準備を始める。
それを見ていた一樹さんは、なぜかにこにこと楽しそうで。
「お疲れ。唯菜ちゃん、明日も来る?」
「はい」
「じゃ、明日は一緒にコーヒー飲もうね」
と言って、一樹さんはにっこり笑ったのだった―――。

