お店がオープンし、あたしは事務所へ。

その時、事務所にある電話が鳴りだした。

ここの電話はいわば叔父さん専用。

お店にはお店専用の電話があるのだ。

あたしはちょっと迷ってから―――

電話の受話器を上げた。

「―――もしもし」

『あ、よかった出てくれて。唯菜ちゃん?僕だけど』

「叔父さん?どうしたの?」

『悪いね、ちょっと今日はそっちに行けそうもないんだ。会長とこれから会うことになってしまって―――』

「そう、ですか」

『で、悪いけど今日は凛斗と一緒に帰ってくれるかい?それまで書類の整理をお願いするよ。終わったら、そこでテレビでも見てて』

事務所には、一応テレビやDVDなどの機器が置いてあった。

ホスト達の研修用だと言っていたけれど。

「うん、わかりました。じゃあ―――」

というわけで。

あたしは叔父さんの席に座り、書類の整理を始めたのだった・・・・・。