…それにしても、この人ムダに顔いいのよね。



コスプレなんかしてないで、モデルとかやったほうがいいんじゃないかしら。



なんて、若干現実逃避ぎみなことを考えていたら、また彼が苦しそうな顔をして、何かを求めるかのように手を伸ばした。



私は、何故かとっさにその手を掴んで自らの両手で握りしめる。



いつまでそうしていたのがわからない。



気づくと、私は眠っていた。