出来上がった玉子がゆを器に盛りつけると、お盆にのせると私は、コスプレ男の眠る部屋へと向かう。



彼は、まだ寝ているようだ。



おかゆののったお盆をテーブルに置くと、私は彼の額の汗をタオルで拭った。



…本当に、この人は誰なんだろう。



兄ちゃんとふたりがかりで脱がせた甲冑やら兜やらを見つめため息をつく。



鞘から抜いた日本刀は、レプリカだとは思えなかったし。



まさか、戦国時代からタイムスリップ…なんてマンガみたいなことあるわけないし。