先生だから…
当たり前だよね。
気にしない。
気にしない。
「…それじゃ、帰ります」
先生と楓にそう言う。
「妹尾さんは立川に送ってもらえば?立川!」
楓が、まだ残っていた立川を呼ぶ。
「なに?」
「妹尾さん、危ないから送ってあげなよ。」
「いいけど…」
チラっと立川が、泰葉の顔を見た。
「いや…立川くんに悪いから」
首を横に振る。
「全然かまわないよ。ちょっと待ってて」
ニコッと笑って言うと、荷物を取りにさっき居た場所まで戻って行った。
「良かったね。妹尾さん」
「あ…う…うん」
苦笑いしながら答える。
先生はというと…ずっと黙ったまま。
生徒達のやり取りに、口を出さずにいるという感じだった。



