「お前ら、そこでしんみりとやってないで、こっち来れば?」
ドキン
先生が泰葉達の方を向いて、呼んでいる。
「先生!邪魔しちゃダメだよ」
と、楓が言いながら先生の腕に抱き着いた。
「いい感じなんだから!立川と…」
楓にじっと見つめられる。
「誰かわかんないけど!」
ズキ
去年違うクラスだし、話したこともないから知らないのは当たり前だけど…
大きい声で言うことないじゃん…しかも、先生の前でー…
泰葉が俯いていると
「先生!俺らのことは、気にしないでください。麻生!妹尾さんに失礼だよ!謝れよ」
立川がフォローしてくれた。
「立川くん…私は…」
「妹尾さんゴメンね!立川との邪魔はしないから!先生、行くよ?」
楓は先生の腕をひっぱり、また輪の中に戻って行った。
一瞬だけ、先生と目が合ったけど…
どうすることもできない。
皆の前では
"先生と生徒"だからー…



