「おい!」
先生の一喝が会議室に響いた。
誰もが目を見開き、先生を見る。
「誰だ?"校長"って呼び捨てにしたのわ…"校長先生"だろうが!」
腕を組み、ジリジリと生徒たちに近付いて行く。
「お…俺じゃねぇよ」
「私でもないし…」
「…俺じゃないから!」
「お前だ!」
最後に言葉を発した生徒に指を向け、笑顔とはまた違う笑みを含めた表情を見せる。
「そういえば…お前、数学の自習プリント白紙で出したよな?」
「あ…」
生徒の顔が一瞬にして曇った。
「そうか…そんなに、数学の補習がしたいか」
「いや…」
「嫌なら、きちんと校長先生に謝れ」
「…すんません」
渋々といった顔で、生徒たちは校長先生に頭を下げた。
「いや…」
その光景に、学年主任も驚いた表情を隠せないでいる。
「よし!」
先生はニカッと笑うと、生徒たちの頭をぐりぐりと撫で回す。



