「ちょっと!!何で立川に、そんなこと言われなきゃいけないの!?」 泰葉をかばうように、香奈が言う。 様子を伺うかのように立川がチラッと泰葉の顔を見た。 目が合った泰葉は、すぐに視線を反らす。 「…妹尾さんが好きだから」 泰葉は目を見開き、反らした視線を再び立川に向ける。 香奈は口を大きく開けて、驚いている。 「俺にも関係ある話だからだよ」 真剣な表情で話す立川の言葉に、嘘はない。