一瞬だけ、何の音も聞こえなくなった。 空気までも、止まった感じがした。 「…何…言ってるんだよ…」 先生の声によって、周りの空気が再び動き始めた。 「急にどうした?何かあったのか?」 先生の手が伸び、腕に触れた。 ドクン 「…何もないです。ただ…」 唾を飲み込み、目をつぶる。 先生と目を合わせられない。 「今、先生のそばにいるのは私じゃない」