せめて帰りだけでも、少し話がしたいと思ったが…
妹尾は、立川とー…
俺は、麻生をー…
生徒同士の話に、俺は口を出せない。
それに、生徒を無事に家に帰すことまでが役目だ。
「…お前、騙したな?」
「何が?」
助手席には、ニヤっと笑った麻生が座っている。
「"うち田舎だから、今の時間だと2時間に一本しかないの"って言ってなかったか?」
車が向かう方向は、妹尾ん家の方向と同じ。
「覚えてなーい」
って、ことは…
「電車があるじゃねぇか!」
「そうなの?」
"そうなの?"だと…
「はぁ…」
こっちは立川と妹尾が、今何してるのか気になってしょうがないのにー…



