「お前ら、そこでしんみりとやってないで、こっち来れば?」
気づいたら、妹尾達の方に向かって叫んでいた。
「先生!邪魔しちゃダメだよ」
と、麻生が言いながら先生の腕に抱き着いた。
邪魔?
「いい感じなんだから!立川と…」
俺が、邪魔してるのか?
「誰かわかんないけど!」
麻生の一言で、妹尾が俯いた。
「お前…」
「先生!俺らのことは、気にしないでください。麻生!妹尾さんに失礼だよ!謝れよ」
俺が麻生を注意する前に、立川が妹尾を庇った。
「立川くん…私は…」
「妹尾さんゴメンね!立川との邪魔はしないから!先生、行くよ?」
麻生に腕をひっぱられ、また輪の中に戻った。
その時一瞬だけ、妹尾と目が合った。
でも、声を掛けてもいいのかわからなかった。
生徒の前で妹尾を守るのは、俺にはできない。
俺が教師で…
妹尾が生徒だからだ。



