先生は車のボンネットに体を預け、寄り掛かって花火を見る。 少し距離があいた隣に、泰葉。 二人の距離は、水族館の帰りから縮まっていない。 「…先生」 「ん?」 「私、怖いとかそういうのじゃないです」 「…」 「ただ…その…」 口が吃る。 車の中でずっと考えていた。自分の本当の気持ちをどう言葉にしていいのか…