着いた場所は、花火会場の裏側。 「あれ…」 先生は車から降り、辺りを見渡す。 泰葉もシートベルトを外し、車から降りる。 周りは真っ暗で、花火に照らされているだけ。 もちろん、泰葉達の他に人はいなかった。 「妹尾…ゴメンな」 苦笑いして先生が言う。 泰葉は、首を横に振る。 「本当…ダメだな、俺」 先生が花火に向かって小さな声で言ったのを、泰葉は聞き逃さなかった。