「…なぁんてな」 ニカッと笑って先生が顔を上げる。 「そろそろ行こうか?あんまり遅くなると、道混むだろうし」 伸びをしながら、先生が立ち上がる。 「先生…」 「気にすんな」 "気にすんな" 私が…黙っちゃったから? 「あ、安川にお土産とか買うだろ?」 「…はい」 泰葉も立ち上がり、先生の後を付いて行く。 さっきは繋いでいた手は繋がず、先生と並んで歩いているが…少しの距離がさっきとは違う。