「冷たい…」 ショーが終わった後、先生は濡れてしまった髪を掻き上げる。 「大丈夫ですか?」 「ん。これだけ日差しが出てれば、自然乾燥ですぐ乾くから」 「でも…あ」 泰葉は鞄からハンカチを取り出し、先生の髪を優しく拭き始める。 「…悪いな」 「いえ…私を庇って先生が濡れてしまったんですから」 「ハハハ。それが男の役目だからな」 先生はそう言って笑った後、気持ち良さそうに静かに目をつぶっていた。