「うわ…もう一杯だな」
泰葉達がショーが行われる会場に着くともう、ほとんどの席がうまっていた。
「あ、あそこ空いてますよ」
泰葉が指差したところは、一番前の席。
しかも、水しぶきで一番濡れそうな場所。
「…濡れるぞ?」
「でも、あそこしかないですし…」
辺りを見渡しても、明らかにそこの場所だけ避けている感じがした。
「ま、暑いから乾くよな!」
ニカッと先生が笑って言うと、一番前の席に向かった。
ショーが始まると会場は盛り上がった。
もちろん、泰葉と先生はイルカがジャンプした時の水しぶきで濡れる。
先生が泰葉を濡れないように水避けのシートを、泰葉に被せるように持つ。
そのせいか、先生の髪は結構濡れてしまった。



