まさか… 泰葉は、鞄から携帯を取り出す。 「…もしもし」 『あ、妹尾…今、どこ?』 携帯から聞こえる声と、目の前にいる人の声が同じだ。 「…先生の近くにいます」 泰葉は、ゆっくり近付く。 『え?』 「車の後ろの方を見てください」 『後ろ?…あ』 先生と目が合った。 電話が繋がったままの携帯を手に持ち、先生は目を見開いて驚いている。