地元の駅に着くと電車を降り、家まで歩いて帰る。 街灯は少なく、薄暗い道。 風が少し吹いているが、ムンムンとした風。 電車の中でたくさん考えたけど、先生に電話かメールしてどうなったか聞けばいいことだよね。 でも、"それ"が私にはできない。 「…臆病すぎるよね」 ボソッと消えてしまいそうな声で、泰葉が言った。 家の近くまで行くと、一台の車が止まっていた。 運転席側のドアにもたれ掛かり、携帯をイジッている様子。 その人が携帯を耳にあてた後、鞄の中に入っている携帯が鳴った。