PM21:00
まだお客さんは来ない。
ママがカラオケのテレビをつけた。
「なんか面白いのやってないかなぁ〜」
瞳さんはコンビニで買ってきたサンドイッチを食べてる。
サチさんもテレビ見ながらタバコ吸って。。
ものすごくみんな自由だった。
「ママ、座ってても大丈夫なんですか?」
私はあまりにもキャバクラと違いすぎて不安になり聞いた。
「大丈夫〜客こねーんだから!来たって常連だもん」
「えっ。。。」
言葉がでなかった。
「いつもお客さん来るまではこんな感じだよ〜マユちゃんもお腹とか空いたならなんか買ってきなね!」
「瞳さんはいつも店で食べるんですか?」
「うん!だって開店してすぐお客さんなんて来ないから〜♪」
「。。。そうなんですか」
私は納得した。
PM21:30
ガシャ。
「おう!誰か来たなぁ♪」
ママが立ち上がる。
するとみんな立ち上がりカウンターの中に入った。
瞳さんがすぐにおしぼりを準備した。
「おぉ!なんだよ〜島田かよっ」
ママが笑った。
「なんだよ〜俺じゃ悪かったかよ〜♪」
常連のお客さんらしい。
すぐカウンターに座った。
「はい、おしぼり!ったく島田も暇だね〜♪」
瞳さんも笑いながら話しかけた。
「ったく、お前ら〜うるせーなぁ♪」
サチさんがすぐに島田さんのキープボトルを出してお酒を造りはじめた。
「はい♪」
「おぉ!ママ〜若いコどうしたの!拉致してきたか?♪」
私はすぐに挨拶をした。
「あっ、マユです!よろしくお願いします」



