白の世界

もちろん、いくじなしのあたしは、裕典との関係もずるずると引きずったままで。

裕典が居なくては、心のよりどころがなくなってしまうのも、あたしはちゃんと知っていたし。


恐くて、裕典との関係にけじめをつけることも、できなくて。



ときめきだらけだったはずの、恋は、いつのまにか、辛くて辛くて仕方のないものに、なっていた。


でも、そうやって辛ければ辛いほど、一輝に夢中になり、裕典に依存していってしまうという、最悪の流れに飲み込まれていった。





「今まで、ちゃんと人を好きになったことなんて、なかったのかもしれない。」

そう、つぶやいた声は、自分のギターの轟音に押しつぶされてしまった。