それから、あたしたちは、そのベンチに座って、3回ほど、下のコンビニにアルコールを調達しに行きながら、3時間も話した。


バンドの話。

どうでもいいような話し。

他愛もない話し。

くだらない話し。


それでも、一輝も、憲次も、あたしも、なんだかとても楽しい気持ちでいっぱいだった。



調子に乗って、飲み過ぎて、あたしは帰りの東横線で、ぐわんぐわんに酔いが回ってしまって、菊名の駅のトイレで吐いてしまったが、なんだかそれも、妙にすがすがしかった。