私は家に帰り、親に何も言わず部屋に駆け込んだ。



ただベッドの上に仰向けになり、涙を浮かべては拭くのを繰り返していた。




♪♪♪~♪♪



『誰だよぉ~…こんな時にぃ……』




渋々ケータイを開く。すると目に入った②文字。


【悠也】




私は急いでケータイを閉じた。また涙が出てくる。悠也という名前を見るだけでこんなに苦しくなるなんて……




悠也なんて好きになりたくなかったよ……。