鈴と初めて出会ったあの場所なら、

君は居るんじゃないだろうか。

雨は、激しく地面に打ちつける。

そんな雨を見て途端に心配になる。

さっきもバケツで水をかぶったら

しいことを桐が言っていた。

暗い空が、心をかき乱す。

どうか、君が無事で居てくれますように。

風邪は確実に引いているだろう。

それでも、無事に君に会えたらそれで

十分で、風邪引いたら、看病してあげる

から、早く君に会いたい。

それで、君に温かいココアを出して、

ゆっくり小説を書きながら、君の

ことを看病して、いつもと変わらない

ようにテレビを見て、ご飯を一緒に

食べて、一緒に眠りについてそれが

出来ることを願いながら、公園に

向かった。


君と初めて会ったあの公園に。