適当にあったショーパンとTシャツを

合わせて服を着る。梅雨とは言え、

夏に近いこの時期ラフでこの格好が

一番最適だと思って湊と桐が待っている

リビングに戻るともう二人は居た。

「おお。準備おっけー?」

「うん。行こう?」

「桐が運転だよね。」

そう言いながら下に行くと、

車を動かして桐が乗れという。

女子席には乗らず湊と一緒に

後部座席に乗り込む。

「助手席あいつらのどっちかかよ。」

と桐の落ち込んだ顔。

「じゃ、行こうか?」

そう尋ねるとううん。と言い曲を

流す。空は梅雨というのに快晴。

雲ひとつない青い空に心がほっとする。

湊は隣でニコッとした笑顔を向けて、

車を運転している桐とお話中。

こんな青空久しぶりに見たという

感動でただただ見る。

太陽の輝きに車がきらりと光る。

信号待ちもそこまでなくすんなりと

目的場所に着くと尚と満が近づいた。

こっちと手を挙げる桐に気づいたのか

尚がすばやく後部座席に入ってきた。

遅れた満は仕方なくと言わんばかりの

顔で助手席に入る。

湊の隣に尚が居ておはようと言う。」

「おはよう。」と答えると、

満もおはようと言ってきた。

おはようってブームが来たのだろうか?

そう考えていると、車が止まる。