そんな湊と過ごした休日は、いつもより

暖かさを感じて、独特な湊の雰囲気が

私を飲み込む。

だから、こんな普通の休みでも、

楽しいって思うことが出来るんだ。

桐もきっとそんな湊を好きだから、

友達として一緒にいるんだ。

私には何となく分かる。

湊みたいな人が友達だったら

きっと楽しいんだろうな。

そう思う。

休日やけに自分が孤独から

抜け出せているのだろう?

そう考える。

きっと一人じゃないって教えてくれたのは

湊で桐も一緒にいてくれて、

こんなに気楽でいて私はいいのだろう?

いつか、なくなってしまわないだろうか?

そう思うのも初めてだった。

怖いね。湊はなくなってしまうこと

が怖いって思わないのかな?

それとも、もう知っているのだろうか?

ただ、過ぎ行く中で私は、

怖いって思うことしか出来ないのだろうか?

先に見えないそれが怖くて仕方ない。

でも、それでも離れるなんてこと

出来ないんだろうな。

そう思うのも今日が初めてだった。




(明日天気かな?)

(天気だといいね。)

(湊も楽しみ?)

(鈴はもっと楽しみなんじゃないの?)

(そうだね。)