「そろそろ発表しないか?
三田さんにも聞かれたよ。」

大賀が言った。



「う・・・ん・・・
ごめんなさい・・・・待って」


そう答えながら
私は出来上がり間近のPVの完成を
あれこれ言って送らせていた。


「なんで?すげーいいじゃん。
どこが不満なの?
おまえ女優って道もあるし
これ見たらまた違うHARUHIの魅力に
驚かされるんじゃないか?
三田さんも感心してたよ。」



「女優?だめ、だめ・・・・」


「よかったぞ、この演技・・・・
俺も涙でそうになった。」


だって演技じゃない


「絶対いいよ、落ち着いたら
映画とかあるじゃん。」



「無理、愛のない人に
あんなことしたくない。
これはおじさまだったから
それ以外はやだ、絶対やです。」

私は頭を抱えた。


「春妃、疲れてるのか?
おまえ最近おかしいぞ?」


もう壊れそうだよ・・・・・