私は5つの候補から
目をそらした。


そして大賀をまっすぐに見つめて



「春妃で行きたいです。
春妃をローマ字にしたらいけませんか?
この名前で夢をつかみたいんです。
今まで生きてきた春妃がここにいるから。」


大賀の前に
詩集をおいた。



ここには小学生のころの春妃から
中学生、そして高校と
長い歴史があります




「春妃でなければ歌えません
ここだけは譲れません。
なんとかこの名前でお願いします。」



大賀に頭を深くさげた。



ヒロの付けてくれたこの名前が
一番好き・・・・


私じゃなくなるのはイヤ・・・・